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くしゃみ、鼻水、鼻づまりが3大症状です。異物が鼻から侵入すると、その異物を外に追い出し、体内に入りにくくするための生体防御反応として症状が現れます。アレルギー反応によりこれらの症状が過剰に反応するのがアレルギー性鼻炎です。
花粉による季節性鼻炎と一年を通して症状がでる通年性鼻炎があります。花粉による季節性の鼻炎の主な原因のスギやヒノキは冬~春の1~5月、シラカンバは春の4~6月、ヨモギやブタクサは夏~秋の8~10月、イネ科は春~秋の4~11月とほぼ年間を通して何らかの花粉が日本中で飛散しています。通年性鼻炎の主な原因は、ダニ・カビ・埃(ハウスダスト)・昆虫・ペットの毛などが知られています。
症状に応じて、抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤・ステロイド剤を使用しますが、症状を緩和させることを目的としており、根本的な治療ではありません。しかし、最近は減感作療法(舌下免疫療法)として少量のアレルゲンを投与することにより根治できる可能性がでてきました。
舌下免疫療法とは、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の唯一の根治治療として用いられているものです。
一般的には、アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射してゆく「皮下免疫療法」が主流となっていますが、「舌下免疫療法」では自宅で治療薬を服用できるため、近年多く用いられるようになりました。